リスニング・スピーキングの勉強法 | 初心者に役立つ無料サイト

英会話の勉強法は、継続することが大切なポイントの一つでした。

継続する内容は、いろいろとありますが、実践的な訓練の一つとして、実際の英語に慣れていくことが大切です。

そのようなときに、では具体的に英語(英会話)の教材はどこで見つければよいのか、ということに悩むのではないでしょうか。

英会話の教材を購入すれば手に入るでしょうが、とりあえず、費用を発生させない(無料)で、手に入る教材はないだろうかと、ふつうは考えると思います。

特に、英会話を独学で勉強したいのだが、できるだけ無料で勉強する方法を知りたい方には、よい教材をいくつか知って、試してみたいのではないでしょうか。

まず、自分のレベルに合ったものから選びましょう。

できるだけ、興味のあるものから選びましょう。

すでに教材とか録音された動画・音声をお持ちの方は、自分のレベルに合いそうで、興味のもてそうな材料を選んでください。

動画・音声は、あまり長いものよりも、数分程度でも、自分の意識が集中できるものがよいでしょう。

長いものしか対象候補がない場合は、ある場面を区切ってみてください。

やはり、自分の1回の集中が途切れない程度にします。

また、教材となる動画・音声がないとか、あっても興味のあるものがない場合があるかもしれません。

その場合は、どこからか手に入れることになります。

興味のあるものか、あなたの状況によっては、好き嫌いは別にして、必要とされる場面に応用できそうな材料を探してください。

初心者向けの英語学習サイト

そこで、ここでは、そういうような教材の一つをご紹介します。

これはアメリカのサイトで、VOA Learning English というサイトです。

このサイトは英語学習者向きに作られています。

比較的平易な英語で、スピードもややゆっくりです。

また、画面下に、話されている英語が文章で表示されます。

したがって、英語の文章を見ながら、内容を理解して聞くことができます。

または、初めに英語の文章は見ないで聞き、次に内容を確認しながら聞くことがおすすめです。

内容は、ニュースでとりあげられるようなさまざまな分野のトピックがたくさんあります。

1回分が1分から数分程度で、毎日一つの動画を教材にして勉強する方法がよいと思います。

30分でも1時間でも、何回も聴いて慣れることです。

ただし、英語の文章がある程度理解できる必要はあります。

でも、ぜひチャレンジしてください。

きっと、何回も、何日も聴き続けるうちに、少しずつ耳に入って来ます。

VOA Learning English

スピーキング・発音をよく勉強したいなら

英会話を実際に練習したり、ネイティブと話す場合、教科書で、文の一語一語を発音して練習してきたのとは、まったく異なる発音の仕方がされることを理解しておく必要があります。

つまり、教科書などの文章を音読する場合に、日本人は、一つ一つの単語を区切りながら発音しますが、実際のネイティブの会話では、そういうことはありません

また、実際の会話は機械が話すのではありませんから、話す人の感情とともに表現されます。

ですから、そのような感情の流れとか、英語に見られる会話のリズムなどの特徴も理解しておかねばなりません。

それによって、実際に相手に伝わる英会話ができるようになると思います。

そこで、実際の英会話の特徴について、いくつかにまとめてみましょう。

この点について、ちょうど英会話初心者に役立つ、大学が提供している無料のサイトがあります。

これを参考に、まとめてみますので、あなたも後で、ぜひ練習に活用してください。


第1は、英語には独自のリズムがあるということです。

これは、実際の英会話では、発音が強くなされる部分と、逆に弱くなされる部分があるということです。

日本語の場合とは違います。

第2は、イントネーション(抑揚)です。

イントネーションによって、感情とか疑問を表現することができ、強調したいことをはっきりと示すことができます。

第3に、実際の英会話では、do not が don't のように、短縮・省略が使われます。

第4に、Is she fine ? が発音される時、is の /z/が/s/によく変化するように、音がつながって変わることがあります。

ここでは「イズ・シー」か゜「イッシ」のような感じになります。

また、Never give up. の場合、「ギヴ・アップ」ではなく、「ギヴァップ」のような感じになります。

第5に、速く話したり、力を入れないで話したりすると、音が脱落することがあることです。

例えば、Let me know your idea. の場合、let の /t/ が脱落して、「レット・ミー」が「レミ」のような感じになります。

これらは、実際の英会話ではよく理解しておくことと、自分でも使えるように練習することが大切です。

英語発音入門

ふつうの英語ニュースを学ぶサイト

「ニュース用語にチャレンジ ! 最新のニュース用語がわかる。」と銘うったサイトです。

月曜から金曜まで、ABC放送のニュースの中から1本を選んで、5分程度にまとめています。

初めに、日本語での簡単な解説とキーワードが示され、英語の字幕付きでニュースが流れます。

次に、日本語の字幕付きで、ニュースが繰り返されます。

続いて、英語だけで繰り返されます。

その後、日本語でキーワードを含む文が示され、その意味が解説されます。

今度は、英語の字幕付きでまた、繰り返されます。

1本のニュースは1分程度で、それが何回も繰り返されるうちに、英語の話し方に少しずつ慣れていき、また内容も理解できるようになります。

ただし、まだ聴くことになれていないでしょうから、5分程度のものなので、何回も繰り返して再生するとよいでしょう。

攻略!ABCニュース英語

VOAのLearning Englishを活用しよう

英語のリスニング力をつける方法の一つがリピーティングです。

リピーティングは、英語の音声をセンテンスなどの単位ごとに聞き取り、その音声を真似て繰り返す方法です。

リピーティングはまた、スピーキング力の訓練にもなります。

リピーティングをする時は、テキストは絶対に見ないこと。

あなたは、リピーティングに適当な教材がありますか ?

もしなければ、VOA Learning Englishでもよいと思います。

これは初心者から中級者のリスニング学習には、役立つと思います。

VOAの学習ページ

画面でLEVEL1LEVEL2がありますので、初めはLEVEL1からトピックを選んでみましょう。

Let's Learn English - Level 1 Lessons

いくつか並んでいるタイトルのどれでもクリックしてください。

英語学習用のサイトなので、話す速度はゆっくりです。

例として、Lesson 1: Welcome! を見てみます。

まず。全体を視聴しましょう

全部で5分程度です。

初めにスキット(寸劇)を見ます。

スキット自体は、数十秒です。

次に、スキットの中の発音を練習をします。

発音はゆっくりとされます。

このレッスンでは、挨拶が中心です。

再び、スキットを通して見ます。

この動画の画面を、さらに下にスクロールしていくと、さらに補足のレッスン動画が現れます。

とても丁寧に学習をすすめられるので、ぜひ活用してください。

大切なことは、五感でまねることです。

このサイトでは、たくさんのことを順序立てて学習できますが、リピーティングに沿って述べると、特に、動画の中の会話をしっかりとまねて練習してください。

ポイントは、ネイティブのリズムイントネーションなど、できるだけそっくりまねすることです。

そして、リピーティングを何回も行っていくうちに、しだいに英語のリズム感も身につくはずです。

また、英語を単語としてでなく、意味のかたまりとして捉えていくことも大切です。

それは、リズム、イントネーション、区切りや間を身につけていく事で、より明確にとらえられていくはずです。

もし選んだ教材が難しすぎたり、興味を持てなければ、別の教材を選び直しましょう。

とにかく、徹底的にまねることを通して、ネイティブの話し方、感覚を身に付けることです。

リスニング力も同時に身につくはずです。

 

英会話初心者が発音上達するヒント

ここではいきなり、発音の仕方の専門的なことを学習する必要はありません。

そういう細かいことは、学校英語や受験英語の勉強になってしまうので、ちっとも興味が湧きませんよね。

初めはは、興味をもって、楽しく学習できることが大切です。

発音の上達には、まずカタカナ英語からの脱却をすることです。

これは一種の無意識的な変換とも言えそうですが、日本語にない英語の音を、日本語の音に置き換えて発音してしまうことが多いように見受けられます。

例えば、there が「ゼア」、this が「ズィス」、think が「シンク」とか。

例えば、あなたの声を録音して(パソコンでも録音機能はあるはずです)、自分で聞いてみるのです。

そして、それをネイティブの声と比べてみてください。

日本人同士の会話では、カタカナ発音でも大丈夫です。

同じ日本語の中で暮らしていますから、お互いに話していることが分かります。

しかしネイティブ相手になったら、とたんに通じなくなります。

そうです、日本人は英語特有の発音を日本語の発音で置き換えてしまうので、相手に通じないのです。

お米のライスを、ノミ(蚤)のライスと誤解されるという例は、よく挙げられますね。

RとLの発音の区別が、日本語ではないので、日本人は区別して発音しにくいのです。

そこで、発音して練習が必要ですが、それにやはりコツがあります。

ここでは一つだけ述べます。

何かというと、話すときに、唇を上げて話すことです。

えっ何っ?、ですよね。

意味が分からないのは当然です。

その秘密は、日本語の音声の周波数に比べて、英語の音性の周波数が高いためであるからです。

日本語を話すのと同じように、ボソボソと話すと、英語らしい音声にならないのです。

唇を上げて話すということの意味は、上の歯が見えるように話す、ということです。

あなたの近くに鏡があれば、何か簡単な英語を話してみてください。

鏡を見て、自分の口元がどう開いているか。

上の歯は、ほとんど見えない方がいると思います。

もしそうなら、上の歯が見えるように、また話してください。

やりにくければ、片方の指で、唇を少し持ち上げてみます。

練習しているえちに、だんだんとできるようになると思います。

するとどうなるかというと、英語の高い周波数に近づいていきます。

それと、英語の音声には、鼻から空気が抜けるネーザルサウンドがありますが、それが出やすくなります。

こんど外国人映像を見るとき、口元を見てみると、参考になりますよ。

歴史的な名演説を聴いて勉強する方法

もしあなたが、スピーチの勉強をかねて、生きた英語を学びたいなら、American Rhetoricをおすすめします。

アメリカの歴史に残る名スピーチがたくさん収録されています。

すこしだけご紹介します。

"I Have A Dream"

Martin Luther King, Jr.のスピーチです。

(delivered 28 August 1963, at the Lincoln Memorial, Washington D.C.)

マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(1929 - 1968)は、アメリカ合衆国の牧師で、キング牧師の名で知られています(以下、ウィキペディアを参考にしました)。

「I Have a Dream」(私には夢がある)で知られる有名なスピーチを行い、アフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者として活動しました。

1964年にノーベル平和賞を受賞しました。

「I Have a Dream」は、1963年8月28日に行われたワシントン大行進において、リンカーン記念堂の前で演説を行い、その中で発せられました。

人種差別の撤廃と各人種の協和という理想を簡潔な文体と平易な言葉で訴え広く共感を呼びました。

「I Have a Dream」の含まれる一節です。

Let us not wallow in the valley of despair, I say to you today, my friends.

And so even though we face the difficulties of today and tomorrow, I still have a dream. It is a dream deeply rooted in the American dream.

I have a dream that one day this nation will rise up and live out the true meaning of its creed: "We hold these truths to be self-evident, that all men are created equal."

I have a dream that one day on the red hills of Georgia, the sons of former slaves and the sons of former slave owners will be able to sit down together at the table of brotherhood.

演説の最後の呼びかけ。

Free at last!  Free at last!

Thank God Almighty, we are free at last!

それでは、その場の雰囲気をイメージして、本人の声に何回も耳を傾けながら、体全体で感じ取ってください(テキストも掲載されています)。

http://www.americanrhetoric.com/speeches/mlkihaveadream.htm

"ask not what your country can do for you"

John Fitzgerald Kennedyのスピーチです。

(Inaugural Address, delivered 20 January 1961)

ジョン・F・ケネディ(1917 - 1963)は、アメリカ合衆国の政治家で、第35代大統領を務めました(以下、ウィキペディアを参考にしました)。

大統領就任時に43歳であったケネディは、合衆国史上で、選挙で選ばれた、最も若い大統領でした。

1963年11月22日、テキサス州ダラスで遊説中に、暗殺されました。

実は当日、日本では通信衛星による初の日米間のテレビ伝送実験があり、そこで即座に事件の詳細が伝えられて、視聴者に大きな衝撃を与えました。

「ask not what America will do for you」の含まれる一節は、以下の通りです。

And so, my fellow Americans, ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country.

My fellow citizens of the world, ask not what America will do for you, but what together we can do for the freedom of man.

大統領就任演説において発せられました。

http://www.americanrhetoric.com/speeches/jfkinaugural.htm

動画も表示されていますが、途中までなので、その下のオーディオで聴いてください(テキストも掲載されています)。

大統領就任時の雰囲気を感じ取りながら、五感で聴き取ってください。

ビジネス英会話・TOEIC対策などを総合的に学ぶには

さらに、もっといろいろな目的から学びたい方には、以下の便利なサイトをご覧ください。

engVid

画面が表示されたら、下にスクロールしてください。

English Levelsという見出しが出て来ます。

その中のBeginnerを選びましょう。

初心者向けにたきさんのレッスンが提供されています。

さらに、下へスクロールしてください。

すぐにEnglish Topicsという見出しが出て来ます。

business englishTOEICなど、いろいろな目的の見出しがありますね。

すでに目的の明確な方は、こちらで学習してください。

チャレンジしてみると、上達につながることが期待できます。

自宅・通勤で、英語学習を独学しようという方、頑張ってください。

TOEICのリスニングテストのサンプル

最後に、あなたのリスニング力を試すために、一つの事例をご紹介します。

TOEIC公式サイトには、TOEICテストのサンプル問題が公開されています。

ここでは、リスニングセクションのサンプル問題を、ご紹介しましょう。
(http://www.toeic.or.jp/toeic/about/tests/sample01.html)

まず、Part1です。

以下のような、英文の指示が記載されています。

Directions: For each question in this part, you will hear four statements about a picture in your test book.

When you hear the statements, you must select the one statement that best describes what you see in the picture.

Then find the number of the question on your answer sheet and mark your answer.

The statements will not be printed in your test book and will be spoken only one time.

どうですか、英文の指示は理解できましたか。

Part1のサンプル問題にチャレンジしてみましょう(上記リンクを参照)。

次に、Part2

指示は、以下の通りです。

Directions: You will hear a question or statement and three responses spoken in English.

They will not be printed in your test book and will be spoken only one time.

Select the best response to the question or statement and mark the letter (A), (B), or (C) on your answer sheet.

では、Part2のサンプル問題にチャレンジしてみましょう(上記リンクを参照)。

そして、Part3

指示は、以下の通りです。

Directions: You will hear some conversations between two people.

You will be asked to answer three questions about what the speakers say in each conversation.

Select the best response to each question and mark the letter (A), (B), (C), or (D) on your answer sheet.

The conversations will not be printed in your test book and will be spoken only one time.

設問の一例は、以下の通りです(現在のサンプルとは異なるかもしれません)。

44.Why did the man telephone the woman?

(A)To check on his order

(B)To arrange a delivery time

(C)To cancel his order

(D)To change his order

では、Part3のサンプル問題にチャレンジしてみましょう(上記リンクを参照)。

最後は、Part4

指示は、以下の通りです。

Directions: You will hear some talks given by a single speaker.

You will be asked to answer three questions about what the speaker says in each talk.

Select the best response to each question and mark the letter (A), (B), (C), or (D) on your answer sheet.

The talks will not be printed in your test book and will be spoken only one time.

設問の一例は、以下の通りです(現在のサンプルとは異なるかもしれません)。

No. 71 What does the speaker say about the repair?

(A) It is not required.

(B) It has been finished early.

(C) It will be inexpensive.

(D) It is covered by a warranty.

では、Part4のサンプル問題にチャレンジしてみましょう(上記リンクを参照)。

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いかがでしたか ?

あなた自身のリスニング学習の効果をテストするのに、よい方法だと思います。

TOEICを受ける必要は、特にありません。

それよりも、一定期間の学習後に、このサンプルテストにチャレンジすれば、自分の学習効果をある程度、認識できるはずです。

何よりも無料ですから、うまく活用してください。