大人の英会話超初心者におすすめの独学教材
大人英会話超初心者おすすめの独学教材をご紹介します。
特に中高年シニアの方に、超初心者でも楽しく学べる独学用の教材をわかりやすく説明します。

英会話超初心者の方と言っても、ほとんどの方は中学や高校で英語を学習したと思います。

しかし、学校時代以後は、社会で英語を使う機会があまりなかったために、英語能力が落ちてしまったかもしれません。

他にも、さまざまな理由で、英語が苦手という方がいると思います。

また、そもそも、学校での英語は受験勉強には役だったかもしれませんが、実践的な英会話能力には、あまり役立たなかったのではないでしょうか。

しかし近年、社会的に英語の能力が重要視されて来ました。

企業での人事評価に使われたり、就職で評価されたり、小学校教育で英語授業が始まったりしています。

あるいは、日本を訪れる外国人が年間数1000万人となり、国内でも、外国人をよく見かけるようになりました。

さらに、東京オリンピックも開催されます。

また、特に元気な高齢シニアの方も、楽しみで海外旅行に出かけたり、さらに海外留学とか海外暮らしに関心をもつようになりました。

つまり、仕事や生活の場面でも、教育の場面でも、今後は英語、特に使える英語(英会話)の力が評価されていくことは必然的です。

もう一つ、英会話は何も実用的な面ばかりに必要とされるわけではありません。

近年は退職したシニアが、熱心に英会話を学習しているようですが、海外旅行を楽しむだけでなく、脳の衰えを予防するためという理由があるようです。

以前に記事にしましたが、英語は外国語なので、学習することにより、脳を刺激して、老化予防にもなるようです。

60代からの英会話 | 初心者こそ老化防止になる

大人の英会話超初心者が独学教材選びで注意すること

「とっさに英語が出ない」悩みの背景には

自分が「もっと英語が話せたら」と感じるのは、どんな時でしょうか ?

私もかつてありましたが、その一つは、ネイティブの外国人と会話した時に、「とっさに英語が出て来ない」ということでした。

何かを尋ねられても、うまく返答出来ませんでした。

頭の中では、日本語で文章が浮かぶのですが、それが英語に直せないのです。

もしかしてあなたも、英語を話すとき、「頭の中で英作文」していませんか ?

多くの方が同じだと思いますが、慣れないと、まず日本語で考え、それを英語に訳していると思います。

その時、適切な英単語を探したり、文法が正しいかを考えたりして、たどたどしく話し出すのではないでしょうか。

まじめに学校英語を学んだ人ほど、流暢な英語から、ほど遠くなっていると思います。

日本人は、むしろ難しい英語を勉強しすぎていると思います。

特に受験勉強の英語は、その傾向が強いです。

あなたは、こんな勉強を、また今から始めたいですか ?

まず「英語の勉強」から来るイメージを捨ててしまいましょう。

今、求めているのは、日常で使える(役立つ)英語・英会話ですよね。

でしたら、今から発想を変えることです。

日常英会話には、受験英語のような難しい英語は必要ありません

まず、中学英語をしっかりと使いこなせるようになることです。

外国で暮らす普通のネイティブは、頭でいったん考えて、文法チェックなどしてから話など、決してしません。

ほとんど反射的に会話をしていますよね。

これは、日本で、日本人同士の会話に置き換えれば、イメージ出来ると思います。

知り合いと会った時に、ほとんど反射的に、流れるように会話していると思います。

日本語だから当たり前ですが、英語のネイティブには、英会話は同じように当たり前ですね。

使われている言葉も難しくありません。

時事的な新しい単語は覚える必要がありますが、複雑な文法などが駆使されているわけではありません。

それよりも、中学程度の英語をしっかりと学び直すことから始めましょう。

そして、「反射的に話せる」英会話力を目指しましょう。

そのための独学英会話教材について、以下に述べていきます。

聞き流し教材はおすすめ?

できるだけ簡単、ラクに学びたいが、いわゆる「聞き流し」教材はおすすめでしょうか?

だれでも、簡単、ラクに学びたいですね。

そのような宣伝をしている教材もあると思います。

でも、ちょっと考えてみましょう。

一般の習い事とか資格勉強をイメージすれば分かると思います。

当然、1日や2日では身に付かないし、受け身の姿勢では進歩しません。

ある程度、集中して継続することで、少しずつ身に付いて行きます。

「聞き流し」でも、耳に入っては来ますが、受け身のままでは、お店に流れているバックグラウンド音楽と同じです。

右の耳から左の耳へと、ただサウンドが通り過ぎるだけです。

また、「聞き流し」である程度耳が慣れても、「話すこと」にはつながりません

かつて私は、イギリス人から英会話の個人教授を受けていましたが、彼からアドバイスされたのは、聞いたり黙読するだけでなく、声を出すことでした。

英語を話すには、リスニングだけでなく、スピーキングが必要です。

また別の問題点として、「聞き流し」で有名な教材は、費用が高くつくことです。

毎月教材が送られて、合計すると20万円位にもなります。

うまく継続出来ればよいですが、そうでないと、開封されないままの教材が、机に積みあがってしまいかねません。

これも、よく考えたい点です。

独学初心者が英会話教材を選ぶポイントとは

では選択の基準は何か ?

それでは、いったいどんなポイントから、教材を選択したらよいのでしょうか ?

ここで、いくつかのポイントを示してみましょう。

 

① 聴く力 (まず英語の音や話しを聴き取れる耳をつくる)

② 話す力 (声を出して英語の感覚で話す力をつくる)

③ 会話する力 (相手の話しに自然と応答できる力をつくる)

 

まず、聴き取れること、つまり英語に耳を慣らすことが必要です。

しかし、それだけでは、単にラジオの音声を聴き取れるだけですね。

次に、声を出して、ネイティブの話し方を真似ながら、英語の話し方の感覚を身に付けましょう。

つまり、日本語のように、平板な話し方でなく、またカタカナ発音でなく、英語を話せるようになることです。

最後は、相手と英語でキャッチボールするように、自然と会話できるようになることです。

英会話力の内容 説明とふさわしい教材の条件
聴く力 (リスニング・ヒアリング) ネイティブの音声に耳が慣れることが大切。聞き流し教材では、しっかりと繰り返し聞けば、ある程度耳が慣れてくることが期待出来る。
話す力 (スピーキング) 聞き流し教材をただ聞いているだけでは、効果を期待出来ない。声に出し、くりかえし発声練習をすることが大切。
コミュニケーション力 独り言のように話すだけでなく、相手の話す内容に応じて、適切に応答出来ることが大切。

上記のように、英会話力は、ただ聴き取れるだけでは、上達しません

もし、聞き流し教材で、聴き取れるだけでなく、話す力、さらにコミュニケーションする力が身に付けば、とてもラクに英会話力が上達するでしょう。

でも、想像してみてください。

BGMのように、英語を聞き流しているうちに、耳はある程度慣れるでしょうが、話す力やコミュニケーションする力が身に付くと思いますか ?

絶対にとは言いませんが、かなり困難ではないでしょうか。

独学する教材では、聞き流しが中心の教材に人気のあることは事実ですが、あなたには、もっと確実な英会話力を身に付けてほしいと思います。

では、そのような理想的な独学教材はあるのでしょうか ?

また、もっと初心者が手ごろな価格、比較的短期間で出来る効果的な独学教材はないでしょうか ?

独学初心者が失敗・挫折しないためには

    理想を追うと、限りがありませんから、これからあなたに、一つの提案をしたいと思います。

    まず、ポイントは、初めの段階では、漠然と英会話力を教養のように身に付けようとしないことです。

    これは、一見幅広い英会話力を身に付けるのによさそうですが、目的・目標が漠然としすぎています。

    その結果、いつまでたっても、効果とか上達度がよく分からないままで、同じようなレベルに留まってしまうでしょう。

    効果という点で考えると目標と期間を絞ることが、一つのやり方です。

    これは、あなたの仕事とか家事などの経験から、思い起こしてみてください。

    何かを実際にやり遂げたという経験をふり返ると、多くは、具体的課題と締め切りがありませんでしたか ?

    私もそうですが、特に期限がないような課題では、実際に身を入れて取り組むことが、まずありません。

    また、試験のような試練が近い将来に迫ってないと、身を入れて取り組みません。

    ですから、英会話力を上達させる場合でも、あなた自身が、身を入れて取り組むような状況を設定することです。

    また、目標や期間を限定することで、あれもこれもでなく、対象が明確になり、エネルギーを集中することが出来ます。

    その結果、一定の学習効果を得ることが出来ます。

    失敗とか挫折する一つの背景には、目標があいまいだったり、集中せざるを得ない状況設定を作れていない点があると思います。

    もう一つ、目標には、できる限り実際に外国人と英語を話すことを含めてください。

    これは、テストを受けて力を確かめることと同じです。

    それによって、あなたの英会話学習の効果を実感できます。

    このような機会を作らないと、ばくぜんと勉強しているだけになってしまい、英会話の上達も得られません。

    たとえば、あなたが具体的に海外旅行とか海外暮らしを予定しているなら、それらがよい機会になります。

    日常会話のパターンを身に付ける

    外国人に道を聞かれて困った !
    こんなランキングがあります。

    それは「英語ができなくて恥ずかしかったこと」(gooランキング)です。

    1位は何だと思いますか ?

    かつて私もそうでしたが、たぶんあなたもそうかもしれません。

    それは、

    外国人に道を聞かれて答えられなかった時」です。

    昔ほどではないでしょうが、一般の日本人だと、外国人と対面すると、かなり緊張すると思います。

    特に、英語などでペラペラと話しかけられると、緊張がマックスです。

    まず、言ってることが分かりません。

    英語を話しているようだと分かるけど、学校で習った教科書のような英語でなさそうです。

    まず、スピードが違います。

    それに、教科書で使うような公式文のような英語ではなさそうです。

    つまりは、チンプンカンプンということです。

    ですから、言葉が出ませんし、あたりをキョロキョロ見回して、誰か助けてくれそうな人を探したりします。

    こんな体験をすると、次からは、外国人を見つけると、目が合わないように、半ば無意識に避けたりするようになってしまいます。

    道を聞かれるくらいで、何とも自分が情けないですね。

    だから、このような理由で、英会話スクールに通い始める方もいるようです。

    きっかけは何であれ、向上のために学ぶ事は立派ですし、次に尋ねてくる外国人に、きっと役立つでしょう。

    もし、今の段階で、外国人に尋ねられたら、どうしたらよいでしょうか。

    特に、不意に尋ねられたら、慌てますよね。

    そんな時は、まず落ち着いて、もう一度お願いしますとか、ゆっくりお願いしますと頼みましょう。

    丁寧で無難に、

    Can you please say that again?

    とか、

    Would you speak more slowly, please?

    などでよいのではないでしょうか。

    後は、道を尋ねたり、それに答える時のフレーズとかパターンを、身に付けるとよいと思います。

    日常会話は、大半は、ある定まったパターンで構成されています。

    ですから、日頃から、そのような会話パターンを身に付けておけば、とっさの英語に困ることはほとんどなくなります。

    そこで、英会話学習について、あなたへの具体的提案です。

    それは、よく使われている日常会話を習得することです。

    初めての挨拶の場面、買い物の場面など、日常シーン毎に振り返ってみると、そこにはある程度決まった会話のパターンがあります。

    また、海外旅行に行く場合は、入国審査、ホテルへのチェックインなど、典型的なシーンが思い浮かべられますね。

    そこで交わされる会話のパターンを身に付けることが、初心者には効果的だと思います。

    英語の程度は中学校程度で、初めは十分です。

    カンタンな単語を組み合わせて、日常的に使われるフレーズを使えるようにすることです。

    そして、よく使う基本的単語の応用力も身に付けましょう。

    注意点は、よく宣伝される「聞き流すだけ」ではダメで、自分でも口に出すことです。

    自宅などで学習している時は、ただ視聴しているだけ、黙読だけではダメで、口に出すことです。

    日常英会話のパターンを、繰り返し声を出しながら身に付けれは、ある時きっと「口から英語が飛び出す」はずです。

    その時を楽しみに、ぜひ英会話学習に取り組んでください。

    独学教材選びのまとめ

    これまでのポイントをまとめます。

    ① 聴く力を付けられる

    ② 話す力を付けられる

    ③ コミュニケーション力(会話力)を付けられる

    ④ 現実的な目標・期間が設定されている

    ⑤ よく使うフレーズやパターンを身に付けられる

     

    英語独学教材は、少なくともネイティブの音声が提供されるので、聴く力はかなりの程度、付けられます

    ただし、聴く力を付けるための方法は、教材の考え方・メソッドによって、いろいろとあります。

    次に、話す力も、かなりの程度、付けられるでしょう

    ただし方法は、聴く力と同様、教材の考え方・メソッドによって、いろいろとあります。

    例えば、ネイティブの音声の後に、それをあなたがまねて発声する練習。

    日本語での質問・指示によって、あなたが英語で答える練習。

    あるいは、自分で工夫して、ネイティブの音声を適宜一時休止して、リピーティングするとか、ネイティブの音声に少し遅れてシャドーイングすることも出来ます。

    シャドーイングとは、ネイティブの音声を聴きながら、それを影(シャドー)のように、後から追いかけて口に出す練習方法です。

    コミュニケーション力(会話力)ですが、これが独学教材では、よほど工夫がないと、なかなか難しい課題と言えます。

    会話ですから、相手がいないと成り立ちませんね。

    そして、漠然と学ぶのでなく、目標・期限を設定することで、身を入れて取り組めることになります。

    効果的な学習方法は、よく使うフレーズやパターンを身に付けることです。

    たとえば、海外旅行であれば、そこでよく出会う場面での英会話パターンを身に付けることです。

    大人の英会話超初心者におすすめの教材は

    おすすめの教材

    ここでは、具体的におすすめ教材を、上記の条件によって、ご紹介したいと思います。

    上で挙げた独学教材のポイントを満たす教材というと、実はとても少なくなってしまします。

    特にあなたが超初心者・初心者ということであれば、なおさら少ないのが実情です。

    それらの中で、おすすめの教材を2つに絞りました。

    私が実際に試した教材は

    それは、英語ぺらぺら君初級編英語ぺらぺら君中級編です。

    まずこれらを、超初心者・初心者向け独学英会話教材のポイントから評価してみます。

    ① 聴く力を付けられる

    リスニングの学習ができます。

    ② 話す力を付けられる

    スピーキングの学習ができます。

    ③ コミュニケーション力(会話力)を付けられる

    ここが、他の独学教材と違うおすすめポイントで、ネイティブの問いかけに反射的に声を出して答えるパートがあり、独学教材の弱点をかなり補っています

    ④ 現実的な目標・期間が設定されている

    最低限必要な日常英会話旅行英会話30日間でマスターするという目標・期間が設定されています。

    ⑤ よく使うフレーズやパターンを身に付けられる

    日常英会話、旅行英会話でよくある場面が取り上げられており、それらでよく使うフレーズを学習し、よくある会話パターンが身に付けられます。

    その他のおすすめポイント

    こんな方には向いていません
    ・海外旅行には特に関心がなく、初めから興味が持てない方。
    ・国内での日常会話を中心に学びたい方。
    ・中学レベルの英語にも自信がなく、初歩のテキストで学びたい方。

     


    英語ぺらぺら君初級編と中級編の監修者である小谷啓(オダニアキラ)氏からのメッセージです。

    氏は、日本からアメリカに渡り、大統領の同時通訳者として活躍し、またアメリカの大学教授としても活躍しました。

    初級編に向いている方

    ・海外旅行が未経験、または慣れていない方

    ・初対面のあいさつレベルから学びたい方

    この初級編は、外国人に話しかけられると、頭の中が真っ白になって、簡単な英語が口から出て来ない方に、あいさつなどの日常英会話に困らない会話力を身に付けることを目標としています。

    また、海外旅行が初めてで、英語に不安な方にも、おすすめです。

    他の聞き流し教材と違って、基本的なフレーズを何回も口に出して練習したり、日本語や英語の質問に、英語で答える練習も取り入りられています。

    内容には、アメリカに旅する日本人男性が、飛行機内から入国審査受付までの会話が収録されています。

    さらに、両替、タクシー乗車、ホテルへのチェックインなどのシーンがあり、よく使われる英会話フレーズを身に付けられます。

    下の中級編ではレベルが高いと感じる方には、こちらをおすすめします。

    ただし、教材の量は中級編よりも少ないです。

    中級編に向いている方

    ・海外旅行は複数回経験しているが、もう少し内容や表現に詳しくなりたい方

    ・もう少し踏み込んだ会話や感情表現を学びたい方

    この中級編は、ネイティブと、かなり突っ込んだ内容とか、感情表現を交えた内容などを話せるようになることを目標としています。

    と言っても、特に難しい英単語や英文法が出て来るわけではありません。基本的には、中学・高校英語のレベルがあれば、理解できます。

    むしろ、簡単な英単語やフレーズを、必要な場面で使いこなせるようになる訓練内容であると言えます。アメリカ旅行のストーリー仕立てで、軽い恋愛ムードも感じて飽きません。

    また、初級編と同じで、基本的なフレーズを何回も口に出して練習したり、日本語や英語の質問に、英語で答える練習も取り入りられています。

    初級編もそうですが、ユニークな勉強方法を用いており、聴いているだけでなく、あなたもどんどん英語で答えなければなりません

    そのような訓練を重ねていくと、しだいに英語を話すことに慣れてきます

    ネイティブと対面すると緊張して話せないという方にも、英語の恐怖心を小さくするのにおすすめです。

    いやでも答える訓練を続けていると、ある日、とっさに英語が口から出てくる、という成果を体験した方もいます。

    もしあなたが、1か月後に海外に行くとか、外国人と話す必要があるなら、英語ぺらぺら君中級編から始めてもよいと思います。