
海外旅行に行くけど英語できないと悩んでいる方に、1か月で不安を克服する方法をご紹介します。
特に海外旅行が初めての方、海外出張が初めての方などは、外国に行く前から準備に忙しく、またいろいろと不安があると思います。
初めてでなくても、もう少し、英語が話せるようになりたいとか、すでに海外に滞在しているけど、なかなか英会話が上達しないで悩んでいるという方も、多いことと思います。
まず、ネイティブの英語が聴き取れるだろうか、たとえ言っていることが理解できても、うまく回答できるだろうか、もう少し話の流れをスムーズに進められないだろうか、仲良くなるにはどうしたらよいだろうかなど、気になることは、いくらでも出てきます。
また、英語で聞かれて意味は分かるけど、英語での答えが出てこない、考え込んで、日本語での普通の日常会話のように、瞬間的に言葉が出てこないなど、英会話恐怖症になりかねない悩みもあるでしょう。
これまで受験英語を中心に勉強してきた日本人は、正確さにこだわりすぎる(間違いを恐れる、間違うと恥ずかしい)、文法を気にしすぎる(現在完了形、仮定法がどうだなど)、何よりも日常英会話の十分な学習をしてないなど、英会話コンプレックスは相当根深いのではないでしょうか。
ほとんどの方は、まず相手の英語を日本語に訳し、返答を日本語で考え、さらに英語に訳し(正しい単語・文法を気にして)、というプロセスを頭の中で行ってから、やっと口から英語が出てくるのではないでしょうか。
当然、返答まで、時間がかかります。
さらに、気の利いた英語表現が思い浮かばなくて、頭の中が真っ白になり、中学程度のフレーズも出てこない、ということになりがちです。
この間、単なる日常会話なのに、奇妙に長い沈黙の時間が過ぎていきます。
相手は、いぶかしく思うでしょう。
するとまた、それを感じて、パニック寸前、なんてことになるかもしれません。
普通の日常会話が、なんて疲れて重苦しい機会になってしまうことでしょうか。
こんな経験を何回かすると、もう英語・ネイティブ恐怖症寸前ですよね。
なるべくネイティブとは目を合わせない、聞こえないふりをする、少し英語の出来る知人・友人に頼り切りになってしまう、ということになります。
でもしかし、どうしても海外に行かなければならない、国内でも外国人の接待をしなければならないなど、いやでも英会話ができないとまずい、という場合もあります。
あるいは、もう少し積極的になって、ぜひとも、今の状態から抜け出して、英会話を上達させたいという場合もあるでしょう。
ちょうど、おもしろい調査結果があります。
それは、gooランキングの「海外旅行で困ったことランキング」。
1位 携帯電話の通話料が高かった(パケット代を含む)
2位 現地の言葉が通じなかった
3位 道に迷った
4位 携帯電話の設定が面倒だった
5位 行きたい観光スポットを回れなかった
6位 服装を間違えた(寒すぎた、暑すぎたなど)
7位 お腹をこわした
8位 現地でけがや病気になった
9位 同行者とケンカした
10位 お金が足りなくなった
どうでしょうか。
もしあなたが、海外旅行体験があれば、いくつかは同じ体験があるかもしれません。
私は、道に迷いかけたこと、時間切れで行きたいスポットを回れなかったことがあります。
その他、現地での飛行機の乗り継ぎでずいぶん待たされたこと、などもあります。
10位まで見直してみると、言葉が通じなかったということで、いろいろと関連して困ることがありそうです。
例えば、道に迷ったら、現地の人に聞かないといけないし、お腹をこわしたりけが・病気だと、専門家などに相談しなければならなくなります。
いずれも、言葉がうまく通じないと、本当に困りますよね。
特に、団体でないような旅行で、知り合いがいないとなると、ちょっとマズイ。
英語のしゃべれる人に頼れないとなると、これはパニック寸前になるかもしれません。
まあ、そこまで困ったことでなくても、海外旅行では、ちょっと心配になったり、恥ずかしい思いをしたり、なんてことは珍しくないでしょう。
日常のあいさつのように、ある決まったパターンがあれば、英語のフレーズを覚えて、何とか済ますことができます。
でも、そうでない場合、自分の何かの状況を説明するとか、意見を述べるとか、感情を表現するとかの場合、決まったフレーズでは対処できません。
おうむ返しのようにフレーズを述べて終わりではありません。
こうなると、ただ聞き流すとか、暗記するとかいうやり方の英語学習法だけでは、不十分です。
あまり難しい場面でなくても、例えばレストランで注文するとき、日本のように何とか定食 !、と簡単に済みません。
前菜からメインディッシュ、飲み物まで、いちいち決めて、選ばないといけないこともあります。
ファーストフード店などでも、サイズとかトッピングとか、自分の好みを注文しないといけません。
日本のように、簡単に済ませられないのです。
細かく言えなかったり面倒だと、前に頼んだ人と同じとか、あのテーブルのものと同じとか、適当に言うしかありません。
または、おススメを聞いて、みんなそれにしてしまうとか。
まあ、実際は、身振り手振りも交えれば、何とか通じるもの。
ですが、これからもっともっと、海外旅行を楽しみたいとか、ただのトラベル英会話程度では終わらせたくないなら、この際、少しでも英会話力を身に付けることをおすすめします。
と言っても、特に難しい文法や単語が必要とされるわけではありません。
中高レベルのものを、上手に組み合わせれば、たいがいの日常的表現はできてしまいます。
日常の英語は教科書や受験の英語とは違います。
人とあいさつするのに、私たちが習ったのは、
How do you do ?
ではなかったでしょうか。
でも、今日の日常のあいさつでは、この表現は古くて硬いと感じられます。
ふつうは、
Nice to meet you.
これでOK。
単語も簡単。
海外旅行での英語、自分を表現するとか説明するときの英語も、変わりありません。
ただ、言い方、フレーズを習っていない、使ったことがないというだけです。
こういう英語も、新たな表現を学んで、繰り返し口にだして練習すれば、簡単に身に付きます。
「海外旅行で英語できない」を克服する方法
そこで、ここではあなたに、一つの提案をしたいと思います。
特に英会話初心者の方で、海外旅行とか短期の海外滞在を予定している方向きのものです。
その他のケースの方も、考え方を参考にしてもらうことが、出来ると思います。
それは、このような考え方・方針で、英会話を比較的短期に集中して勉強する方法です。
具体的に1か月と期限を切りましょう。
まず、あなたの予定している当面の目的をはっきりさせてください。
漠然と上達したいというのでなく、例えば、来月にアメリカ旅行に行く、外国人のお客様とレストランで食事して接待する、とかです。
そうしたら今回は、その状況設定に絞って、英語・英会話を集中的に勉強します。
といっても、何から手を付けたらよいのか、戸惑うかもしれませんね。
英会話とは別の例も交えて、あなたに想像してもらいながら、述べてみます。
それは、イベント企画と同じようなものだと思います。
イベント企画では、主題から構成、必要な準備など、いろいろと項目を立てて、考え、決めていきますよね。
イベントは、いろいろと総合的に準備が必要ですが、英会話の場合は、必要となる英会話だけが、当面の検討課題です。
そのように限定すると、イベントと幅広く捉えるよりも、芝居の上演に置き換えてもよいかもしれません。
海外旅行の具体的プランをはっきりさせる
もし、アメリカ旅行なら、あなたの具体的プランを書き出して、必ず出会う場面を中心に、各シーン(場面)を、時間経過に沿って、リストアップしてください。
あなたがアメリカ旅行する芝居のシーンを配置するのです。
例えば、国内の成田空港から飛行機に搭乗、入国審査、タクシーでホテル直行、ホテル・チェックイン、等など。
映画やテレビの旅番組の情景もイメージするとよいですね。
まあ、芝居と言っても、たいしたドラマは起こらないはずですので、時間経過に沿って、必要なシーンは組み立てられるはずです。
ここで、あなたの英会話学習の具体的課題が、絞られてきました。
短期で集中的に勉強するなら、まず必ず直面するシーンから、一通り、必要となる英会話を練習することです。
それぞれのシーンに、典型的な家会話の流れや会話パターンがあります。
例えば、入国審査なら、聞かれることと答えることは、だいたい決まったパターンがあります。
それを、芝居のシナリオ(台本)を覚えるように、まずまねて練習することです。
これは、リハーサルです。
役者は、集中して台本を理解しセリフを覚え、リハーサルを何回も繰り返しますね。
そうするうちに、自分が主人公の気持ちになり、演じ切ることができるわけです。
あなたも、典型的なシーンごとに区切って、ぜひ練習してみてください。
会話の流れやパターンをつかめるようになると、英語での応答に苦しむことが、非常に少なくなるはずです。
だって、日本語での日常会話を思い浮かべてください。
ちょっとあいさつ程度で人と話すのに、深刻に思い悩むような会話などしませんよね。
だいたい、あいさつややり取りには、決まったパターンがありますから、半ば無意識に、言葉のやり取りをしていることもあると思います。
要は、そのようなパターンを身に付けてしまうことです。
1か月のスケジュールを作る
あなたの海外旅行で出会うシーンがリストアップできたとします。
そうしたら、1か月なので30日として、出会うシーンの順番を30日の学習スケジュールとして組み立てましょう。
たとえば、入国審査のシーンが最初だとして、そのシーンを学習できる英会話の本とかサイトを見つけます。
あなたが取り組みやすい本・サイトが見つかったら、その部分を学習予定表に入れてください。
このようにして、最後の出国シーンまで、項目と学習する本・サイトを入れて、とりあえず完成させます。
次に、そうは言っても期限を1か月と決めたので、一つずつ、時間を限定しないで学習したら、1か月で終わらないかもしれません。
なので、それぞれのシーンにどの程度の時間をかけるかを考えて、スケジュール内容を調整します。
おそらく、あまり細かくしないかぎり、シーン数は10~15に納まるはずです。
そうならば、1日1シーンを原則に学習を進めるように組めると思います。
そうすれば、半月でいちおうすべての主な会話パターンを学習できます。
そして、復習として2回目にチャレンジします。
苦手な個所を重点的に学習してみよいです。
1日にかける時間は、あなたの生活と英会話学習の必要性によって違って来ます。
かけられるなら出来るだけ時間を取りましょう。
どうしても英会話を習得するのだという気持ちと、集中力があればできます。
別の例えですが、このような英会話の練習方法は、就活などでの面接対策と似ています。
何の準備もしないで出かけ、面接官から、「あなたの長所と短所を教えてください。」と言われたら、すぐに返答できますか ?
ちょと試しに、考えてみてください。
「長所は、エェーと、・・・・・、そうですね。・・・・・」などと、しばらく詰まってしまうかもしれませんね。
でも逆に、面接場面での問答を想定して、何回もリハーサルを重ねて練習していたとしたら、どうでしょうか。
きっと、落ち着いて、よどみなく答えられると思います。
今回の英会話シーンも、基本的には同じです。
しっかりとリハーサルを重ねれば、少なくとも精神面で、不安・心配からかなり解放されるでしょう。
そして、やさしい単語さえ思い浮かばないで、立ち往生などということもないでしょう。
うまく行けば、練習の成果で、そくざに、英語が口から飛び出して来るはずです。
こんなことを参考にして、自信をもってネイティブと英会話できるようにがんばってください。
独学で学びたいけど、本や教科書は苦手という方には、音声で学べる教材をご紹介します。
1日約20分で一つの課題をやりとげる。
たとえば、こんな場面で使える英会話を学べます。
飛行機内での料理注文、入国審査、両替、タクシー利用、チェックイン、デりやレストランでのコーヒーや料理の注文、買い物の値段交渉など。
音声を聴いて学びながら、リスニングの勉強をし、ネイティブ外国人をまねてスピーキングの練習ができます。
さらに、一人だけの練習でなく、ネイティブ外国人の話しかけに応答して英語で話す練習もできます。
これは、他の教材と違って、英会話の実践練習ができるので、とても実践に役立つ点です。
アメリカ大統領の元通訳者が監修しているので、内容も実践的です。
fa-arrow-circle-right1か月で海外旅行の英語ができるようになる教材はこちら